男の子の健康を祝い願う風習である端午の節句。
端午は五節句の一つで、体調を崩す人が多い時期にあたる為、中国で厄除けのための行事が行われていたことが由来であるといいます。中国に由来するこの行事が、奈良時代に日本に伝わり、日本にあった風習と結びつき現在の文化になったそう。
行事のいわれや縁起の良い食材に込められた意味を知ると、さらに想いのこもったお祝いになります。端午の節句にいただきたい縁起物と、お祝いの席を涼やかにいろどってくれるうつわをご紹介します。
ちらし寿司を盛る 大皿・盛鉢
彩り豊かなちらし寿司は、子どもが喜ぶお祝い料理の一つ。テーブルの中央にあるだけで、食卓に華やかな彩りを添えてくれます。先を見通せる縁起のよい食材として知られるレンコンや、さわやかな木の芽を添えれば、食感や香りのアクセントになります。
魚料理を盛る お皿
鰹(カツオ)は「勝男」、全てにおいて勝てるという意味合いがかけられ、縁起のよい魚として食べられています。また、鰤(ブリ)も成長すると名前が変わる出世魚として、子どもの成長を願う行事に好まれます。カツオのたたきやブリの照り焼きなど、魚料理を端午の節句の食卓に取り入れましょう。
取り分け皿・小皿
柏餅・粽(ちまき)をいただく
柏餅をいただくのは日本で生まれたならわしです。お餅を包む柏の葉が、次の新芽が出るまで落ちないことから、家系が絶えず続くことを願う縁起物とされています。
また、もち米を笹などの葉で細長く巻いて蒸した「粽(ちまき)」は、主に関西方面で食されます。葉の香りに魔除けの働きがあると信じられていることから、子どもの健やかな成長を願う行事に重ねられています。
箸・箸置き