爽やかなお茶を急須にいれ、お湯を注いで待つ時間。

自分好みのお茶を選んだら、茶器にもこだわって

丁寧に淹れることから楽しみたいもの。お茶を淹れる、味わう。

丁寧な暮らしの中で楽しむ一杯は格別の美味しさです。

職人の技とこだわりを継ぐ急須

 

見た目も使い心地も抜群 細部に隠れた職人技が

やさしく手になじむ温かさがある一方で、洗練されたクールな表情も持つ、常滑焼の急須。常滑焼は平安末期に始まり、日本六古窯の一つとされるもので、初期の頃は壷や鉢などを生産していましたが、やがて茶器や酒器などを手がけ、今や広く知られる独特の急須も作るようになりました。取っ手と注ぎ口の角度は90度以内、髪一本のひずみもなく蓋が閉まるよう焼成後の収縮率を考えるなど、常滑焼の急須は、その精密さとこだわりゆえに機械化が難しく、おおよそ40もの工程は、ほぼすべて人の手により行われています。そのため、粘土の硬さを見ながら手早い作業を行いつつも、一日に作れるのはごくわずかなのです。
工房高資窯では、胴体、蓋、取っ手、注ぎ口の各部分を、石膏型に土を流し込む「鋳込み」で成型、独特のやわらかな曲線を作り上げます。そして、繊細な技で表面を均一に削ってなめらかにし、各部分を狂いのない精密さでピタリと取り付けます。扱いやすく細やかな、微妙なふくらみを持つ細目(茶漉し)も、他にはないこの工房だけの技術。それぞれの工程の巧みな職人技によって、あの独特の朱と黒の美しい急須が生まれるのです。