古くから文化に根付いてきた日本の伝統文様。
近年、発行部数一億部を突破した人気漫画などでも注目を集めています。
仏具や神具、身の回りものや、動植物などをモチーフにした伝統文様には、
様々な由来や祈りが込められ、着物などに織り込まれてきました。
暮らしの中の器にももちろん、多くの伝統文様が描かれています。
由来や意味を知ると、柄も器もより一層魅力的に見えてきます。
伝統と、現代人をも魅了する新鮮さをお愉しみください。
 



とくさ

とくさとは、天に向かってまっすぐ伸びる植物のひとつ。
そのすっきりとした姿や、凛とした佇まいをうつわに写した縞模様を“とくさ文様”と呼びます。日本では古くから親しまれてきた文様で、まっすぐに伸びる様子や、とくさで金を磨くと光沢が増すと言われることから、成長や繁栄を表す縁起の良い文様とされています。

宝づくし

その名の通り、めでたく、貴重とされた宝物が描かれます。
丁字は香辛料のクローブのこと。かつては貴重品として珍重されました。
さらに、豊かさを表す蔵の鍵を模した宝鍵、両替商たちが金銀を量る際に用いた分銅、
大黒天が携え、様々な説話にも登場する小槌に得難い知識の象徴である巻物が加わります。

ようらく

「ようらく(瓔珞)」とは、もともとインドの上流階級の人々が身につけた珠玉や貴金属を編んだ装飾品のことで、それを文様にした絵柄を「ようらく文様(瓔珞文様)」と呼びます。

七宝

古くは四方襷とも呼ばれ、輪が交差しつつ四方につながってゆく連続模様。
「四方(しほう)」の読みが仏教で世界中の財宝を表す「七宝(しっぽう)」
へ変化したと言われています。豊かさを願うとともに円満を想起する輪が連鎖
してゆく様子から、子孫繁栄の意味も込められる吉祥文様です。

花鳥

季節の移ろいや自然の美を表現する題材として、土器や青銅器にも描かれるほどの
長い歴史を持ちます。北宋時代の中国において宮廷画として体系化されると、描かれる
花や鳥の種類を選んで、それらの題材が隠し持つテーマや語呂合わせで現実的な幸福
の願いを込めた花鳥画が描かれるようになりました。

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