立秋りっしゅう
8月7日~8月21日頃

暦の上では秋に入りますが、まだまだ暑い日が続きます。立秋以降の暑さを「残暑」といい、季節の挨拶も「残暑見舞い」に替わります。日中は陽射しも強く、セミの声も大合唱していますが、夜になると、秋の虫の声が聞こえてくるようになります。季節は少しずつ、秋へと移っていくのが感じられます。体が疲れてくる頃、夏バテしないよう、しっかり栄養と睡眠をとりましょう。

立秋

二十四節気の食卓

春夏秋冬と美しい自然の移ろいをみせる日本。
四季よりさらに細かく、一年を二十四に分ける分類は「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれ、それぞれに季節を表す名前がつけられています。 そうした二十四節気を、身近な食卓という切り口で紹介することで、彩りや味覚から季節を感じられる豊かさや、日々の暮らしの楽しさをお伝えします。


旬の食材 冬瓜(とうがん)

冬瓜

冬の瓜と書きますが、夏が旬の野菜です。切らずに丸いまま冷暗所で保管すると、冬でもたべることができたため、「冬瓜」という名前がつけられたといわれています。食物繊維やカリウムやビタミンCを含み、栄養的にも優れています。水分が多く、味も淡泊なため、いろんな料理に使えます。煮物にすると、お出汁のきいたつゆをたっぷりと吸い、やわらかく繊細な味わいに。

水音小鉢

冬瓜の炊き合わせ

下茹でした冬瓜を鶏肉とおだしで炊いた煮物。とろりとした食感の冬瓜に酢橘の酸味がよく合い、さっぱりといただけます。

白磁さらさ銘々皿

冬瓜のサラダ

やわらかく茹でた冬瓜、トマトとパプリカを合わせて彩りよく盛り付けます。青じその香りが利いた一品です。


この季節のおすすめ

この季節のおすすめ

ひんやりとした印象の器がおすすめです。ガラスやブルーの染付のうつわを中心に、少しずつ、土もの(陶器)の器を加えていくと、秋の気配が感じられる食卓に。素材が異なるガラスと陶器を食卓に一緒に並べることで、ガラスは透明感のある涼やかさがより引き立ちます。