「 小寒 」
1/5~1/19頃
小寒の初日は「寒の入り」、小寒から節分までを「寒の内」といい、本格的な寒さを迎える頃になります。1月7日は七草粥、1月15日の小正月には小豆粥をいただき、新しい年の無病息災を願います。
二十四節気の食卓
春夏秋冬と美しい自然の移ろいをみせる日本。 四季よりさらに細かく、一年を二十四に分ける分類は「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれ、それぞれに季節を表す名前がつけられています。 そうした二十四節気を、身近な食卓という切り口で紹介することで、彩りや味覚から季節を感じられる豊かさや、日々の暮らしの楽しさをお伝えします。
旬の食材 小豆
小豆(あずき)は、栄養が豊富で、特にビタミンB1やカリウム、食物繊維が多く含まれています。他の豆類とは違い、浸水が必要ないため、調理がしやすい豆です。小豆は、あんこにしお菓子に使ったり、お赤飯に使うことが多いですが、小豆粥や煮物、サラダなどの料理にも使います。かぼちゃといっしょに煮た、いとこ煮は冬至の行事食としてたべられています。
小豆粥
1月15日の小正月には小豆粥をたべます。小豆の赤い色は邪気を祓うとされ、新年に小豆粥をたべて、一年間の無病息災を祈願する風習があります。わが家では小さい頃、祖母が小豆粥を作り、ふるまってくれました。米と小豆を煮込む、なつかしい匂いがキッチンに広がります。小豆粥にはおもちを入れます。焼きもちを入れると、とろっとしたおかゆに、カリッとしたおもちがよく合います。
豆花の小豆添え
台湾の人気スイーツ、豆花(トウファ)。豆乳で簡単に作れます。冬は温かいシロップをかけていただきます。豆花は、果物をトッピングすることも多いですが、ゆで小豆もとてもよく合います。クリーム色の粉引(こひき)の器に盛り付け、竹製の台の上へ。現地でたべているような雰囲気になりました。
この季節のおすすめ
年末年始のハレの食卓から、日常の食卓に戻る時期です。落ち着いた色合いの器の中に、アクセントになる色合いの食器や食卓小物が少し入るといいですね。