「 処暑 」
8月22日~9月6日頃
厳しい残暑も和らぎはじめ、朝夕は涼しい風が感じられる頃。日が暮れるのも日に日に早くなります。日中はまだまだ暑い日が続きますが、秋の味覚がにぎやかに店頭に並びはじめ、景色も少しずつ秋らしくなっていきます。
二十四節気の食卓
春夏秋冬と美しい自然の移ろいをみせる日本。
四季よりさらに細かく、一年を二十四に分ける分類は「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれ、それぞれに季節を表す名前がつけられています。
そうした二十四節気を、身近な食卓という切り口で紹介することで、彩りや味覚から季節を感じられる豊かさや、日々の暮らしの楽しさをお伝えします。
旬の食材 いちじく
プチプチした独特の食感が特徴のいちじく。「不老長寿の果物」と呼ばれるほど、豊富な栄養素を含みます。そのままサラダやオードブルにして楽しんだり、コンポートやケーキなどデザートにもおすすめです。加熱すると甘みが増すので、生のままと、加熱したもの、どちらも味わいたいフルーツです。
いちじくのコンポート
いちじくはコンポートにすると保存が効き、おいしくたべることができます。こちらは、紅茶を隠し味に加えた、大人味なコンポート。コンポートの濃厚な甘みに、ヨーグルトを添えて、味変を楽しみます。器は、ガラスの小鉢と土もののお皿を合わせてみました。夏の名残りと秋の訪れを感じるこの時期にふさわしい組み合わせです。
いちじくと生ハムのサラダ
生のいちじくのやわらかさと香りを楽しむ色鮮やかなサラダです。いちじくの甘みに塩気のある生ハムがとてもよく合います。ビールやワインが進む一品です。器は、すっきりとした、とくさプレート。ブルーのとくさ柄がいちじくをいっそう彩りよく見せてくれます。
この季節のおすすめ
ガラスや染付などの磁器のうつわに、そろそろ土もの(陶器)のうつわを加えてみてはいかがでしょうか。趣のある土ものや、くすみカラーの器が食卓にも秋の訪れを感じさせてくれます。