「 雨水 」
2/18~3/4頃
雨水は、雪が雨に変わり、雪解けが始まる季節です。冬の寒さが和らぎ、草木が芽生えてきます。昔から、農作業の準備を始める目安とされていました。
二十四節気の食卓
春夏秋冬と美しい自然の移ろいをみせる日本。 四季よりさらに細かく、一年を二十四に分ける分類は「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれ、それぞれに季節を表す名前がつけられています。 そうした二十四節気を、身近な食卓という切り口で紹介することで、彩りや味覚から季節を感じられる豊かさや、日々の暮らしの楽しさをお伝えします。
旬の食材 菜の花
春の訪れを感じる野菜、菜の花。さっとゆがいて、おひたしや辛子和えが定番ですが、ほろ苦い味わいが、パスタなど洋風のお料理にもよく合い、彩りも添えてくれます。ビタミンCと葉酸が多く含まれており、栄養価が高いヘルシーな野菜です。
菜の花とはまぐりのお吸い物
旬の蛤(はまぐり)の旨みがたっぷり入ったおだしに、菜の花のあざやかな緑とほろ苦さを合わせました。春を感じる一碗です。ひな祭りには、はまぐりのお吸い物をたべますが、縁起の良い食材として、二枚貝のはまぐりを使うそうです。盛り付けた、欅(けやき)のくりぬき椀は、丁寧に施した拭き漆による美しい木目のお椀。お料理を引き立ててくれます。
菜の花と文旦のサラダ
この時期はいろいろな柑橘が旬を迎えています。菜の花に、さわやかな味わいの文旦(ぶんたん)と塩気のある生ハムを合わせて、レモン汁とオリーブオイルでシンプルに味付けしました。白磁さらさ角小鉢は、和食器ながらモダンな雰囲気で、洋風な料理がとてもよく合います。
この季節のおすすめ
陽射しも少しずつ明るくなってきました。食卓も白っぽいものやパステルカラーの器を加えてみましょう。ガラスのキラキラ感も加わるとテーブルが華やぎます。器の形も四角や楕円など入るとおしゃれな雰囲気になります。