「 小雪 」
11/22~12/6頃
紅葉もそろそろ終わりに近づき、落ち葉が舞い落ちる頃となりました。冷え込みが増し、家に帰る頃にはすっかり体が冷えてしまいます。晩ごはんはあったかい鍋料理がうれしいですね。立ち上る湯気と温かい料理で、体の中からほっこり温まります。
二十四節気の食卓
春夏秋冬と美しい自然の移ろいをみせる日本。 四季よりさらに細かく、一年を二十四に分ける分類は「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれ、それぞれに季節を表す名前がつけられています。 そうした二十四節気を、身近な食卓という切り口で紹介することで、彩りや味覚から季節を感じられる豊かさや、日々の暮らしの楽しさをお伝えします。
旬の食材 水菜
水菜は古くから京都で栽培されていた野菜で京菜とも呼ばれます。今では一年中出回っていますが、旬は冬で、寒い時期に味がよくなります。シャキシャキと食感がよく、くせのない味わいで、生食でも火を通しても美味しくいただけます。サラダ、茹でて、炊いて、炒めてなど、いろいろな料理を楽しめる野菜です。栄養素も豊富で肌の新陳代謝を促す効果があります。
はりはり鍋
本来は、水菜と鯨肉の鍋料理でしたが、現在は鯨肉がなかなか手に入らないため、豚肉などを使います。昆布と鰹の出汁に、豚薄切り肉の旨みが溶け込み、あっさりとした中に深いコクが合わさります。出汁のしみたお揚げと水菜、豚肉と水菜など、いっしょにたべるとお箸の止まらない美味しさです。水菜はシャキシャキ感を生かして、煮過ぎないようにしましょう。
じゃこと水菜のサラダ
生食もおいしい水菜。ちりめんじゃこは炒めてカリカリに。水菜の茎のシャキシャキと葉っぱのやわらか食感に、ちりめんじゃこのカリカリが合わさって、シンプルながら食感が楽しいサラダです。
この季節のおすすめ
鍋料理を楽しむ器を揃えました。IH、直火とも使える土鍋。鍋の取り鉢は陶器のものがおすすめです。
薬味を入れたり、箸休めの小皿、小鉢に、白磁や染付の器はいかがでしょうか。
陶器と磁器、さらにガラスを組み合わせるとコーディネートに奥行きが生まれます。