家庭画報2月号掲載

今、本当に欲しい新感覚の器を作りました

青白磁と白木の組み合わせの妙新鮮さと上品さを演出するもてなしの食卓

流線形のフォルムが美しいスタイリッシュな器

流線形の青白磁のボウル(中鉢)と猪口、小鉢のコンビネーションで、もてなしのブランチを演出。中央の一段重に、あらかじめオードブルをセットしておけば、乾杯後、サーブなしでおしゃべりが続けられる。美しい磁器をさらに引き立たせるため、折敷・一段重などに白木(タモ)を用いることで新鮮さ、上品さをアピール。ともにシンプルでナチュラル、上質な素材感で、それがどんな料理も受け止める懐の深さにつながる。箸置き、グラス、カトラリー/スタイリスト私物

青白磁の小鉢がぴったり入る寸法に仕上げた一段重。中に前菜を仕込んで、お客様にサプライズ感を!

青白磁の小鉢がぴったり入る寸法に仕上げた一段重。
中に前菜を仕込んで、お客様にサプライズ感を!

今、本当に欲しい器とはいったいどんなものなのか。家庭画報が考えたポイントは、①今の生活スタイルに適うもの、②正統の技術に裏打ちされたもの(=本物)ということ。一方、「たち吉」からは①品があって、②気が利くもの、というブランドのアイデンティティが出されました。

「オリジナルの器」の監修をしてくださったのは、四半世紀にわたって小誌のコーディネーターを務める横瀬多美保さん。たち吉が小誌読者向けに絞り込んだ複数の作り手の中から、佐賀の陶芸家・植木 薫さんのある青白磁に着目しました。

「流線形のフォルムが独創的で美しい。和食器の系譜でありながらモダンで、和にも洋にも合います。存在感があり、一人用としても使えます。和では煮物や煮麺が、洋ではパスタやサラダがお洒落に盛りつけられそう。これ一つあるだけで食卓がぐっとスタイリッシュになります」と横瀬さん。オリジナルの器製作は、和洋という概念を超越して、新鮮さを感じさせる、この流線形の青白磁を軸にして進められました。

1 気の利いた演出に! 和洋で使える猪口、2 黒釉マット仕上げの可愛い流線形小鉢

1 気の利いた演出に! 和洋で使える猪口
食後のデザートの器としても使える猪口。和でも洋でも新しい感覚で使える。黒釉マット仕上げと写真上の青白磁の2種。スタッキング可能で日本文化の基本にある省スペース性、しまいやすさを追求。縁が流線形になっているが、そば猪口のような使い方をすれば、汁も飲みやすい。
2 黒釉マット仕上げの可愛い流線形小鉢
NAMIシリーズの一環として作った小鉢。黒釉マット仕上げと青白磁の2種。どちらも和洋で使えるが、「ニュアンスのあるフランスの名陶を受け皿に使えばより洗練された食卓になる」と横瀬さん。
フォーク、レンゲはスタイリスト私物

黒漆の折敷を使って上品に!普段づかいのひとり膳

黒漆の折敷を使って
上品に!
普段づかいの
ひとり膳

「黒い折敷はあまりいい物がないので」という横瀬さんの強い要望で実現した本格派の黒漆の折敷。「背景となる折敷が黒地だと、器がよく映え、格が上がります。また、指先が入りやすいよう縁が少し削られていて、持ち運びしやすいですね」。青白磁中鉢を丼として使えば、普段の食卓がお洒落に。

普段の定番家庭料理が、器一つで素敵になる───

単身や二人世帯が増加傾向にある時代にあって、ひとりで使えたり、単品買いができる器が求められています。存在感があってたった一つで成立し、生活に潤いを与えるスタイリッシュな器。それが今回製作された「NAMIシリーズ」。普段の食卓からおもてなしまで、また、料理の種類・国籍を問わない、懐の深さが魅力。現代の〝一器多用〟を体現するユースフルな器です。しかも型を使った量産品ではなく、一つ一つ陶芸家による手作りのもの。伝統に培われた作り手の技量と手間ひまが、この美しいフォルムに凝縮されています。

大・中が入れ子になる、流線形のモダンな器

大・中が入れ子になる、流線形のモダンな器
「青白磁大鉢は、存在感があり、食卓の中心に置く盛り鉢に使えば、卓上のアクセントになります」と横瀬さん。大鉢・中鉢は入れ子のように重ねても。

流線形の美しいフォルムを生み出す陶芸家・植木 薫さんの工房を訪ねて

流線形の美しいフォルムを生み出す陶芸家・植木 薫さんの工房を訪ねて

磁器の故郷・有田で20年以上にわたる修業を重ねた植木 薫さん。世界最上級の天草陶石の中でも特に不純物の少ない白い粘土「香田白磁」にこだわる轆轤のスペシャリストです。流線形の器のフォルムは、自身の大型作品「うねり」から着想を得たもの(写真下参照)。製作工程は下記に譲りますが、驚くのはフリーハンドで形を整える技量。修練を重ねた作家のみがなしうる技の賜物です。

轆轤成形からひと手間かけて

  • 天草陶石の中でも特に不純物の少ない原料で。天草陶石の中でも特に不純物の少ない原料で。
  • 轆轤でひいた円形の口径を両手で楕円に畳む。轆轤でひいた円形の口径を両手で楕円に畳む。
  • 糸を使いフリーハンドでウェーブ状の形状に。糸を使いフリーハンドでウェーブ状の形状に。
  • 縁を指でつまんで整え、シャープさを表現。縁を指でつまんで整え、シャープさを表現。

植木 薫さん

植木 薫さん

1980 年佐賀県窯業試験場で研修生として2年間、人間国宝井上萬二氏から轆轤成形を学ぶ。82 年、有田にて庄村健氏に師事。98 年有田窯業大学校で4年間轆轤成形の講師を務める。2004 年独立。佐賀県に工房を構える。

撮影/阿部 浩 料理製作/久保香菜子 工房撮影/大見謝星斗
『家庭画報』2017年2月号より転載

横瀬多美保さん

横瀬多美保さん

幼少期からの器好きが高じて、テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエさんに師事。卓上に留まらず、インテリアも含めたコーディネートを得意とし、小誌をはじめ多方面でその抜群のセンスを発揮している。

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NAMI 青白磁大鉢〈1個〉
21,600円(税込)/861-0501

向かって奥左上がやや上がり、手前右がやや下がる波形のフォルム。一つ一つ手作りでありながら、ある程度重ねられるのは熟練の技。青白磁の微妙なグラデーションはナチュラルで素敵。
28.5×14cm・高さ10.5cm / 磁器

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NAMI 青白磁中鉢〈1個〉
12,960円(税込)/861-0502

向かって奥左上がやや上がり、手前右がやや下がる波形のフォルム。一つ一つ手作りでありながら、ある程度重ねられるのは熟練の技。青白磁の微妙なグラデーションはナチュラルで素敵。
23×12cm・高さ9cm / 磁器

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プチNAMI 青白磁小鉢〈1個〉
5,400円(税込)/861-0503

NAMIシリーズのバリエーションとして製作された小鉢。「浅鉢は立体感がないため逆に表現が難しかった」と植木さん。青白磁。
12.5×9cm・高さ4cm / 磁器

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プチNAMI 黒釉小鉢〈1個〉
5,400円(税込)/861-0504

NAMIシリーズのバリエーションとして製作された小鉢。「浅鉢は立体感がないため逆に表現が難しかった」と植木さん。黒釉マット仕上げ。
12.5×9cm・高さ4cm / 磁器

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プチNAMI 青白磁猪口〈1個〉
5,400円(税込)/861-0505

そば猪口の縁をウェーブ状にくりぬいたようなフォルム。重ねて収納できる。青白磁。
8×7cm・高さ7cm / 磁器

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プチNAMI 黒釉猪口〈1個〉
5,400円(税込)/861-0506

そば猪口の縁をウェーブ状にくりぬいたようなフォルム。重ねて収納できる。黒釉仕上げ。
8×7cm・高さ7cm / 磁器

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SHIRAKI 一段重
16,200円(税込)/861-0507

青白磁小鉢4個がきちんと収まる寸法。フォーマルな印象を与えると同時に、しまいやすさも考慮。越前塗。
24×24cm・高さ5.8cm
ウレタン塗 蓋・底板/タモ合板 蓋周り・縁/ナラ

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SHIRAKI 折敷
9,180円(税込)/861-0508

両面使用可。越前塗。
31.5×31.5cm・高さ1.5cm
ウレタン塗 底板/タモ合板 縁/ナラ

URUSHI 折敷

URUSHI 折敷
19,440円(税込)/861-0509

両面使用可。越前塗。
31.5×31.5cm・高さ1.5cm
漆塗(マット仕上げ) 底板/科合板 縁/ヒバ

1点ずつ作家による手作りのためサイズが微妙に異なります。また手作りのため完璧なスタッキングはできません。

家庭画報オリジナル和食器は、こちらの店舗で販売しております
日比谷シャンテ たち吉青嵐店東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ2階 TEL 03-5510-1288