この度 270周年を迎えたたち吉は、伝統文様を新しくデザインした「和(なごみ)のうつわ」を制作いたしました。
日本の伝統文様には、健康、長寿、繁栄などの思いが込められた吉祥文様が数多くあり、今もなお、褪せることなく身の回りの様々なものにデザインされ続けています。これまでたち吉が送り出してきたうつわには、日本の伝統文様をデザインしたものがたくさんあり、その時、その時代の願いを込めてうつわを作り続けてまいりました。
和は日本をあらわし、和(なごみ)は人の心を笑顔にすること。たち吉のうつわで、これからもみなさまの生活を潤し、健康で楽しくおいしい時間を過ごしていただけますようにとの願いを込めてお届けいたします。

波佐見と有田は、日本を代表するやきものの一大産地です。
磁器の元となる天草陶石が産出されることから、庶民が使う一般の器から、輸出を支える美術工芸品まで幅広く生み出してきました。
純白で丈夫な生地に、染付の藍色が美しく映えるのが特徴です。
今の暮らしに合う食卓の提案として、波佐見焼、有田焼の窯元と共に上質であり、普段使いできる器を作りました。
7種類の形のお皿に、ひとつひとつ手描きと手仕事で仕上げた皿たちが、料理を引き立ててくれます。

お皿の表には、縁から中心に向けてカンナでレリーフを入れています。
レリーフ上に描けるのは手描きだからこそ。
絵付けには濃淡が現れ味わい深い印象に仕上がっています。裏面にも飛びカンナという技法で細かいレリーフが入っています。

お皿のリム(縁)の細かいレリーフがアクセントの、ちょっと小ぶりの取り皿は、絵付けの吉祥文様も可愛らしく、どこか微笑ましい印象です。
リムにちょうど指がかかって持ちやすく、白磁の白さが料理を引き立てます。

縁には縦筋のレリーフが入っており、レリーフ上に絵付けができるのは手描きならでは。
お皿の深みが22㎜ほどあるので、汁気のあるお料理にも安心してお使いいただけます。
お茶の時間のデザートにもぴったりのお皿です。