安洞雅彦(あんどうまさひこ)

安洞雅彦 略歴
1973 名古屋市にある祖父から続く古美術商の家に生まれる
2002 独学でやきものをはじめる
2004 瀬戸市に工房を移す
2007 多治見市に工房を移す
2009 薪窯をつくる
2019 上海で個展を開催する
【作品のご購入について】
安洞雅彦さん作品のご購入について、おひとり様10点の購入制限をさせていただきます。また、転売目的と思われるご注文はキャンセルをさせていただく場合がございます。
何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
※作品の再入荷の予定はございません。
※こちらの作品はたち吉オリジナルではございません。
【ご使用上のご注意】
電子レンジのご使用は、おすすめいたしません。
食器洗浄乾燥機のご使用は、おすすめいたしません。
【器の個体差について】
全て手作業で行われているためサイズや形状、色味がそれぞれ多少異なります。
サイズ表記と若干の差があることをご了承ください。
個々の違いを手作りの味わい、意匠としてご理解いただきますようお願いいたします。
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たち吉オリジナルの器シリーズ
白 菊
1983年8月の発売以来のロングセラー商品。菊のリムがきりっと美しい、白い器のため料理が映えやすく、和食だけでなく料理のジャンルを問いません。
灰釉草文 はいゆうそうもん
たち吉の器のあるべき思いと、作り手の思いを同じくする器 灰釉草文シリーズ。その思いと、灰釉は、その自然な美しさが器のルーツともいわれることから、270周年を機に復刻いたしました。
市 松
古くから日本人に愛されたその古典文様を、独特の渋さを持つ緑の織部釉とやや赤みがかった白の志野釉で塗り分け、京らしい季節の絵柄をちりばめた、職人の手仕事を感じさせる一皿です。
粉引染花 こひきそめはな
陶器ならではのやさしい白さの粉引に、藍色の染花のアクセント。粉引独特の風合いがあたたかみをもたせ、くっきりとした白と染花の藍色が食卓を明るくします。
はるか
菊の花をかたどり、内外に小花柄を描いた可愛らしい器です。使い勝手がよく、華やかさを持ちながらも気取らない雰囲気です。
あかつき・玄風
ロングセラーの京焼・清水焼の湯呑とごはん茶碗。貫入釉のやわらかさとシンプルなデザインと豊富なカラーバリエーションで、ご家族みんなで色がわりで楽しむのもおすすめです。
浮 雲
シンプルさのなかにもどこか温かみが感じられるたち吉の「浮雲シリーズ」。「緋色(ひいろ)」と呼ばれる赤味が浮き出る化粧土を使用しており、その出方は一つ一つ異なるので、やきものの面白さや個性が味わえます。
粉引彫文 こひきほりもん
少したわませた楕円の形に、温かみが宿る粉引の器。ひとつひとつ施された線彫りが、器に独特の趣を与えています。「粉引」とは、「粉を引いたように白い」と表現されたことが由来。
安洞雅彦 masahiko ando
祖父の代から続く古美術商に生まれ、独学で陶芸の道へ進まれた安洞雅彦さん。古陶に学び、そのままの作品を作るのではなく、今の時代に重宝されるうつわに仕立て直して作られています。
今回、安洞雅彦さんの代表的な作品「豆向付」の新作を23点ご出品いただきました!まだまだ止まることのない、安洞雅彦さんがつくる桃山時代の向付たちの大行進をぜひお楽しみください。
桃山時代の意匠を写して、かわいいサイズに。
岐阜県多治見市の緑豊かな里山に住まいと工房を構える安洞雅彦さん。音楽活動の生活から一転、モノを作るのが楽しいからと陶芸家を目指したのは20代後半のころ、陶芸の学校には行かずに独学で古美術等から織部を学び、豆向付のスタイルを確立されました。
玄関の看板は「喫茶去」。古美術商を営んでおられた祖父のお店の看板です。「喫茶去」の意味は、分けへだてなくお茶でもゆっくり飲んでくださいという禅語と言われています。まさにゆったりとした空気が流れている安洞さんの工房にぴったりの看板です。玄関を入ると所狭しと並ぶ安洞さんの作品や、インスパイアされた古美術、陶片の数々が待ち受けています。安洞さんは美術館や陶磁器資料館へ通いました。桃山時代の陶片や古い図録も調べました。こうして桃山時代の織部を学んだのです。安洞さんの豆向付にはすべて本歌となる向付があります。桃山時代に作られた元となる向付のことです。これらを忠実に再現する一方、現代の食卓に合ううつわのサイズに小さくしたのが「豆向付」です。豆向付は安洞さんが命名したこのうつわの名前です。作品は灯油窯で焼成していますが、年に一度だけ敷地内の薪窯で焼き上げます。
豆向付は石膏型に土を押し込んで基本となる形を作ります。その後、石膏型から取り出しカンナを使ってひとつひとつ丁寧に形を整えて縁を仕上げていきます。鳴海織部の場合、白土と赤土を繋いで作りますが白土と赤土では収縮率が異なるため、切り返し面を斜めに切って接着面を広くするなどのテクニックも。これもすべては本歌となる桃山時代の向付を研究して学んだものです。古い資料を調べると織部の豆向付はうしろの足は白土と決まっていたそうで、赤土の豆向付でも白土の足をつけています。細部まで手を抜かないのが安洞さんのものづくりです。
豆向付は現在715種類の意匠があり今後も増え続けていきます。